「SING／シング：ネクストステージ」を
スマプレで最大限楽しもう！
新作見どころ＆前作おさらい

ミュージカル・アニメ「SING／シング」シリーズは、歌を心から愛する個性豊かなキャラクターたちの活躍から目が離せない。主人公は赤字続きの劇場を経営する心優しいコアラのバスター・ムーン。１作目「SING／シング」では、バスターが劇場の新しい出し物として歌のコンテストを開催する。そこに集まってきたのは、窃盗団を率いる父親に反対されながらも、歌手になることを夢見るゴリラのジョニー。子育てに追われる平凡なブタの主婦、ロジータ。パンク・ロッカーのヤマアラシ、アッシュ。恥ずかしがり屋のゾウの女の子、ミーナ。いつもハイテンションなブタのグンターといった面々。彼らが隠れた才能を開花させていく姿が、数々の名曲をちりばめながらドラマティックに描かれていく。

シリーズ最新作「SING／シング：ネクストステージ」では、バスターと仲間たちは大都会のレッドショア・シティにあるエンターテイメントの殿堂、クリスタル・タワー・シアターに向かう。そこでショーをするのがバスターたちの夢だった。オーディションは大失敗だったが、グンターとバスターの機転で劇場を経営するオオカミのジミーから条件付きで公演できるチャンスを手に入れる。その条件とは、隠遁生活を送っている伝説のロックスター、クレイ・キャロウェイを見つけ出して出演させること。さらに成り行きから、ジミーが溺愛する娘、ポーシャもショーに出演させるように迫られる。果たして、バスターたちはショーを成功させることができるのか。広い世界に足を踏み出した時、誰もが感じる不安や劣等感。そのプレッシャーを乗り越えてショーを作り上げようと奮闘するバスターたちに、無邪気なポーシャ、心を閉ざしたクレイが加わって感動のクライマックスが待っている。前作以上にパワーアップした歌やダンスのシーンも必見だ。

「SING／シング」シリーズの魅力は、豪華なヴォイスキャストが名曲を歌っていること。日本では世界で唯一、全編吹替版を制作。日本語吹替版の音楽プロデューサーに蔦谷好位置、日本語歌詞監修にいしわたり淳治を招いて、オリジナル同様に吹替キャストが歌声を披露している。「SING／シング：ネクストステージ」にも注目したい楽曲が目白押しだ。

今回、ダンスの先生にしごかれて自信をなくしてしまうジョニー。特訓を経てステージで熱唱するのが、コールドプレイ「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」だ。オリジナルキャストはタロン・エガートンだが、吹替版ではスキマスイッチの大橋卓弥がドラマティックに歌う。また、バスターたちと打ち解けたポーシャが、ステージで元気一杯に歌うのはザ・ストラッツ「クッド・ハヴ・ビーン・ミー」。オリジナルキャストはシンガーソングライターのホールジーだが、吹替をBiSHのアイナ・ジ・エンドが担当。子供の頃、ミュージカル女優に憧れていたというアイナ・ジ・エンドの歌声がポーシャに輝きを与えている。

また、異色のデュエットが聴けるのも本作の面白さ。ミーナ（声：トリー・ケリー）とアルフォンゾ（声：ファレル・ウィリアムス）が歌う、ディオンヌ・ワーウィックやアレサ・フランクリンで知られる「小さな願い」を、吹替ではMISIAとSixTONESのジェシー。ロジータ（声：リース・ウィザースプーン）とグンター（声：ニック・クロール）が歌うアリアナ・グランデ「ブレイク・フリー feat.ゼッド」を、坂本真綾とトレンディエンジェルの斎藤司が歌う。そして、本作のハイライトがクレイとアッシュが歌うU2「終わりなき旅」だ。オリジナル・キャストはボノ（U2）とスカーレット・ヨハンソンだが、吹替ではなんと稲葉浩志と長澤まさみがデュエットする。

日本版のサウンドトラックには、ここで紹介した「ア・スカイ・フル・オブ・スターズ」「クッド・ハヴ・ビーン・ミー」「ブレイク・フリー」に加えて、長澤が歌うU2「スタック・イン・ア・モーメント」をボーナス・トラックとして収録。「SING／シング：ネクストステージ」は見どころも聴きどころも満載の作品だ。