ワールドワイドに活躍する
ONE OK ROCKの魅力とは？
人気曲7曲で彼らの軌跡をたどる

（2010年2月発売の4thシングル表題曲。同年6月発売の4thアルバム「Nicheシンドローム」にも収録）

「『完全感覚Dreamer』がボクの名さ」というサビのフレーズが印象的な、疾走感のあるロックチューン。発売から10年以上経ってもなお人気の高い曲で、ミュージックビデオはYouTubeで1億回再生を突破しています（2021年5月現在）。2016年9月10、11日に静岡・渚園特設会場で行われ、2日間で計11万人の観客を動員した野外ワンマンライブのアンコールで披露されるなど、節目のライブのセットリストに組み込まれることもしばしば。またONE OK ROCKは2020年5月にYouTubeで「完全在宅Dreamer」と題したこの曲のセルフパロディ動画を公開。部屋の中での全力のパフォーマンスや、新たにレコーディングされた「完全在宅Dreamer」というフレーズなど、彼らの遊び心とこだわりが話題を呼びました。

（2011年2月発売の5thシングル表題曲。同年10月発売の5thアルバム「残響リファレンス」にも収録）

聞き慣れない造語であるタイトルは“Answer is near（答えは近くにある）”という言葉が元になっています。「アンサイズニア」は2010年11月に行われたバンド初の日本武道館公演で初披露されました。冒頭から最後までコーラスパートが多く、リリース後のライブではファンがアンコールを求める際にこの曲のコーラスパートを歌うことも。そしてこれまでライブハウスを中心に活動してきたONE OK ROCKは、日本武道館という大舞台を経験して以降、ラウドロックを軸に据えつつも広い会場で映えるようなスケール感のある曲も多く制作するようになります。「アンサイズニア」が収録されているアルバム「残響リファレンス」には、切ないバラードなどじっくり聴かせるタイプの楽曲も収められているのでぜひ聴いてみては。

（2012年8月発売の7thシングル表題曲。2013年3月発売の6thアルバム「人生×僕＝」にも収録）

Takaと親交のある佐藤健主演の映画「るろうに剣心」（2012年8月公開）の主題歌。使用されているコードは少なくシンプルな構成ながらも、力強い演奏と歌唱が映画のエンディングを彩りました。映画「るろうに剣心」シリーズは2021年までに計5作が封切られ、そのすべての主題歌をONE OK ROCKが担当しています。現在公開中のシリーズ完結編「るろうに剣心 最終章 The Beginning」のタイトルに、「The Beginning」という言葉が冠されているところにも注目。

（2014年7月発売のシングル表題曲。2015年2月発売の7thアルバム「35xxxv」にも収録）

映画「るろうに剣心」シリーズ2作目となる「るろうに剣心 京都大火編」（2014年8月公開）の主題歌。ストリングスや打ち込みが映画の雄大な世界観を助長させています。この曲のレコーディングは海外で行われ、プロデューサーとしてジョン・フェルドマンが参加。「Mighty Long Fall」を発表した2014年、ONE OK ROCKはアメリカでの初公演や南米ツアー、ヨーロッパツアーを行い、国外でのライブを中心に活動しました。こうした経験を経て、バンドは2015年に「Mighty Long Fall」を含む15曲を収録したアルバム「35xxxv」をリリース。本作のスタッフクレジットにはジョンをはじめとした海外のプロデューサーやエンジニアの名前が並んでおり、彼らが世界に目を向けていることが伺えます。

（2017年1月発売の8thアルバム「Ambitions」収録曲）

2017年1月にNHK総合でオンエアされた「ONE OK ROCK 18祭（フェス）-1000人の奇跡 We are-」の中で披露された楽曲。リスナーを鼓舞するような力強い歌詞が印象的です。ONE OK ROCKは「18祭」の企画で、18歳の若者たちから寄せられた動画を観てこの曲を制作しました。なお彼らが地上波のテレビ番組に出演したのはこのときが初めて。またミュージックビデオは全編海外で撮影されており、メンバーのアグレッシブな演奏シーンが見どころです。

（2019年2月発売の9thアルバム「Eye of the Storm」収録曲）

2019年4月に公開された映画「キングダム」の主題歌として書き下ろされた楽曲。海外のエッセンスが濃く感じられるダイナミックなサウンドに仕上がっています。この曲が収められたアルバム「Eye of the Storm」には前作に続いて多くの海外のプロデューサーが参加しており、多彩な楽曲群を収録。ONE OK ROCKはこのアルバムを携えて2019年から2020年にかけて世界各地、そして日本を回ってバンドの最新モードを打ち出しました。

（2021年5月28日配信リリース）

2021年6月4日公開の映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」の主題歌。イントロで悲壮感漂うピアノの音色が奏でられ、そこにTakaのエモーショナルな歌声が重なります。映画「るろうに剣心」シリーズの完結編となる「るろうに剣心 最終章 The Beginning」は、佐藤健演じる緋村剣心の十字傷に秘められた真実や剣心が妻である雪代巴を惨殺した理由が明らかになる、シリアスで哀愁を帯びたストーリー。Takaは「るろうに剣心 最終章 The Beginning」とその主題歌である「Broken Heart of Gold」について「緋村剣心は健にしかできなかったって、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』を観るたびに思うんです。だから僕らはそこに寄り添って、彼の心情を掬ってあげるような気持ちで、最後に曲を届けられればいいなっていうのをイメージして、今回の楽曲を作りました」と語っています。映画の世界観に寄り添う「Broken Heart of Gold」、ぜひ劇場で堪能してみては。