「ももいろ あんずいろ さくらいろ」
配信記念
奥仲麻琴×岐洲匠インタビュー

愛しさを感じてもらえるよう（奥仲）

──流され女子の川上杏とドSな歳下・黒田哲也を軸に四角関係を描く本作ですが、咲さんの原作マンガを読んだときの感想を教えてください。

奥仲麻琴展開がスピーディで、付いて行くのに必死でした。「女子ならこういう気持ちわかるな」という部分がちりばめられていて、女性心理を突いているなって。恋愛するのってこんなに苦しいことなんだなと思いました。

岐洲匠衝撃的なシーンが多かったので一気には読めませんでした。哲也は強引な男なので、こんなことしたら女性は嫌がるだろうな？ということも平気でするんです。でも観ている方をキュンキュンさせないといけない役なので、求められているものには応えたいと思いました。

──バランスが難しい役ですよね。

岐洲前半は嫌われても仕方ないぐらい最低な男になっているかもしれません。でも最終的にはいい男に見えるよう演じています。杏は哲也のどこを好きになるんだろう？と最初は思っていたんですが、今では魅力的な男だと思っています。

──杏は哲也のどこを好きになったと奥仲さんは捉えていますか？

奥仲初めて会ったときに一目惚れしたんだと思います。哲也を知るうちに強引さの中に、優しさがあることもわかって、どんどん惹かれていったのかなって。

岐洲哲也はなんでもまっすぐに言う男なんです。モノローグの多い作品なんですけど、彼の場合はほとんどない。それは全部表に出しているからだと思っています。

──対する杏の魅力はどのように捉えていますか？

奥仲杏は自分より他人を優先する女の子で、不器用。そんなところにかわいらしさや愛しさを感じてもらえるよう演じられたらと思っています。

岐洲哲也は周りを優先する杏の優しさに触れて、「杏じゃなきゃダメだ。彼女がいい」と思ってしまった。結局杏のすべてが好きなんだと思います。

──まっすぐな哲也らしい思考ですよね。

すごくお腹が空く（岐洲）

──哲也は強引でドSな歳下の男性というキャラクターですが、演じるうえで大切にしていることはありますか？

岐洲「イケボで！」とリクエストされるので声は意識しています（笑）。自分に自信を持って、「俺はイケボだ！ しぐさ全部かっこいい」と思いながら演じています。

奥仲耳元でセリフを言われるシーンがあるんですが、魅力的で本当にイケボです！

岐洲監督から勢いを大事にしてほしいと言われているんです。僕は間違いなくドSではないんですが（笑）、セクシーなシーンなのに、耳元で恥ずかしがりながら吐息ボイスを出してもかっこ悪いと思うんです。男性がかっこ悪いなと感じる人は女性にもかっこよく思ってもらえないはずなので、男にモテる男らしさを出せたらと思ってワンカットワンカット全力を注いでいます。だからすごくお腹が空くんです。

──すごいエネルギーを使う役なんですね。

岐洲ロケ弁も毎回2つ食べてます（笑）。

一同　（笑）

──キャラクターの個性はもちろん、ハラハラドキドキする四角関係も本作の魅力の1つです。お二人は本作と同じように友人と同じ人を好きになったらどうしますか？

奥仲私は引いちゃいますね。女性同士だとこじれたら関係の修復が難しいと思うんです。

岐洲怖いですよね……。

奥仲友達から「あの人好きなんだよね」って打ち明けられた瞬間、もうあの人は好きじゃない！って思い込むと思います。友達を優先させちゃいますね。

──岐洲さんはいかがですか？

岐洲さっきその話をちょうどしていたんですが、かっこつけてるみたいになるので言いたくないんです（笑）。

奥仲いや！ ベストアンサーだったんですよ。

──ぜひ伺いたいです！

岐洲僕は友情か恋愛だったら恋愛なんです。友情はそんな簡単に崩れると思わないし、それぐらいで崩れる友情ならいらない。選ぶのは女性だと思います。

奥仲女性から見ても、男性にはこうであってほしい回答だと思います。

岐洲そうですかね（照）。

凝視しちゃいました（奥仲）

──PR動画を拝見したんですが、ラブシーンに力が入っていますね。

岐洲あれで1話ですからね（笑）。

奥仲あはははは。そうなんです。まだ1話で。

──演じるうえで心がけていることはありますか？

奥仲あまり構えすぎずにいることですね。撮影開始数日後にすぐラブシーンだったんですけど、監督からは「哲也がキュンキュンさせてくれるから大丈夫！」と言われました。

岐洲プレッシャーでしかないです！ でもラブシーン指導の方がいるので、吹っ切ってできました。

──専門の指導の方がいるんですか？

奥仲そうなんです。目の前で実演してくれるんですよ。

岐洲僕たちがこれからやらなくちゃいけないことを見せくれるんです（笑）。

──実際に観るとイメージも湧きますよね。

岐洲全然違いますね！ 実演を観ているスタッフ、キャストが注目している中、すごいです。

奥仲凝視しちゃいましたよね（笑）。

岐洲こんな経験今までないので、すごく貴重な現場です。

子鹿みたいに震えてた（岐洲）

──お二人は共演シーンも多いと思いますが、お互いの印象を教えてください。

奥仲クールで、紳士的な方ですね。でも好きなことの話をしているときは本当に楽しそうにおしゃべりしているんです。

岐洲ボルダリングが好きなんですが、喜矢武豊（ゴールデンボンバー）さんと話をしていたらまさかのキャン様もボルダリングをやっていて、盛り上がっちゃいました（笑）。すぐにLINEも交換して今度ボルダリング行こうって。

奥仲はしゃいでいる姿を見て、こんな一面もあるんだなって思いました。

岐洲撮影初日に、奥仲さんが台本をもらったのが3日前だと聞いたんです。すごい大変じゃないですか。子鹿みたいに震えてましたね。

奥仲初日から弱ってましたね（笑）。

岐洲セリフもたくさんあるし、1日の中でいろんな話数を撮るので大変なんです。そんな奥仲さんの姿を見たからこそ、僕が引っ張らないといけないと思えました。だから哲也に自然と入れたのかもしれません。でも途中からこなれちゃって……。

奥仲そんなことないです！

岐洲ノリノリでしたよ。途中から（笑）。

──お二人の掛け合いを見ていると現場のいい雰囲気が伝わってきます。毎週作品がとても楽しみです。

奥仲次はどうなるんだろう？と先が気になる展開です。波乱の四角関係が描かれているので目をこらしながら毎話観ていただきたいです。

岐洲キャン様や純烈の小田井涼平さんなど、ぜいたくなキャストがそろっています。四角関係だけを追っていると疲れてしまうので、周りを固めてくれているキャラも楽しんでもらいたいです。