まだ間に合う!YOASOBI入門 “小説を音楽にするユニット”ブレイクの軌跡

まだ間に合う!YOASOBI入門
“小説を音楽にするユニット”
ブレイクの軌跡

昨年大晦日に「第71回NHK紅白歌合戦」に出場し、2020年の大ヒット曲「夜に駆ける」をパフォーマンスしたYOASOBI。話題になっていることは知っているし、「夜に駆ける」は聴いたことはあるけど、いまいちどんなアーティストなのかわからない……という人もまだ多いはず。そんな人たちのために、YOASOBIがいかにして1年で日本中を席巻するようになったのかをわかりやすく解説。さらにオススメの楽曲5曲を紹介します。

文・丸澤嘉明

YouTube、TikTok、地上波テレビなど全方位で話題に

YOASOBIは2019年10月に結成された、コンポーザーAyaseとボーカルikuraによるユニット。ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」にアップされた小説を音楽にするプロジェクトとして始動しました。2019年11月にYouTubeで公開され、翌12月にリリースされた「夜に駆ける」が彼らのデビュー作になります。なおAyaseはボカロP、ikuraは幾田りら名義でアコースティックセッションユニット・ぷらそにかのメンバーとしても活動しています。

AyaseがボカロPとしてアップしていた楽曲「ラストリゾート」がすでに評判になっていたこともあり、「夜に駆ける」はYouTubeで公開後わずか1カ月で100万回再生を突破。2020年1月にはSpotifyの「バイラルトップ50(日本)」で1位をマークします。そして春先からTikTokでカバー動画やダンス動画など、さまざまな形でアップされ話題になっていきました。折しも新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められ、おうち時間を充実させる方法として動画の需要が高まっていた頃でした。そんな中、YouTubeの人気企画「THE FIRST TAKE」にてikuraがオリジナルアレンジで「夜に駆ける」を歌う動画が5月中旬に公開され、人気に火が付きます。顔出しをしないネット発のアーティストが多い中、2人は積極的にメディアに出演。「とくダネ!」「めざましテレビ」「あさイチ」「ZIP!」「スッキリ」など、実に多くの情報番組にて特集が組まれました。またSNSを使って自分たちのメッセージを積極的に発信し、応援してくれるファンを増やしていったこともブレイクする大きなきっかけとなりました。

「夜に駆ける」がチャート上位に居座り続けるのと並行し、2人は2、3カ月に一度のハイペースで新曲を発表し続けます。一方、9月には原作小説集として書籍「夜に駆ける YOASOBI小説集」が刊行され、11月には4thシングル「たぶん」が実写映画化されるなど、音楽だけに留まらない活躍を見せていきました。そして12月、「夜に駆ける」がBillboard JAPAN総合ソングチャート「JAPAN HOT 100 of the Year 2020」で1位を獲得したことが発表されました。配信のみの楽曲が年間総合首位を獲得するのは集計が始まってから初の快挙です。さらに「第71回NHK紅白歌合戦」に出場し、テレビ初パフォーマンスを披露。最高の形で1年を締めくくったのです。

年が明けて2021年1月には初のCD作品「THE BOOK」をリリースし、ますます精力的に活動しているYOASOBI。それでは、ここからはぜひ聴いておきたい彼らの楽曲を紹介していきます。

「夜に駆ける」(2019年12月リリース)

星野舞夜の「タナトスの誘惑」を原作にしたYOASOBIのデビュー曲。ikuraの声質のよさや表現力、主メロのキャッチーさ、その裏で躍動するピアノの旋律、カタルシスを生む転調など、YOASOBIの魅力がこれでもかというほど詰め込まれた1曲です。楽曲だけでも十分魅力的ですが、小説を読むとさらに理解が深まります。まさに“小説を音楽にするユニット”にふさわしいデビュー曲と言えるでしょう。「第71回NHK紅白歌合戦」で2人は、埼玉県所沢市にある角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場を舞台にテレビ初歌唱とは思えない堂々としたパフォーマンスをお茶の間に届けました。YouTubeで公開されているミュージックビデオは驚異の1.6億回再生を記録しています。

「ハルジオン」(2020年5月リリース)

橋爪駿輝の小説「それでも、ハッピーエンド」が原作の3rdシングル。エナジードリンク「ZONe Ver.1.0.0」が仕掛けたコラボ企画「IMMERSIVE SONG PROJECT」に向けて、“没入”をテーマに書き下ろされました。センチメンタルなイントロとさわやかなアコースティックギターの音色が印象的なアッパーチューンで、透明感を保ったまま長いフレーズを歌い切るikuraの歌唱力にも注目です。曲の後半では転調したり歌声が熱を帯びたりしていきますが、アウトロは意外なほどあっさりと終了。それが返って不思議な余韻を残してくれます。

「たぶん」(2020年7月リリース)

「夜遊びコンテストvol.1」で大賞に輝いた、しなの著の同名作品を元にした4作目。とある2人の“別れの朝”を描いたローファイヒップホップです。YOASOBIのそれまでの作品とは異なり、音数が少ない中でレイドバック気味に歌うikuraのリズム感のよさが際立つ曲でもあります。ミュージックビデオでは家具が宙に浮いていたり、男性が鍵を放り投げたりするシーンがありますが、原作小説を読めばその理由がわかるはず。音楽、小説、映像を通じて作品を立体的に描くYOASOBIの真髄を味わうことができます。2020年11月には実写映画化されました。

「群青」(2020年9月リリース)

山口つばさのマンガ「ブルーピリオド」とのコラボレーションで、ブルボン「アルフォートミニチョコレート」とのタイアップ作。原作は「アルフォートミニチョコレート」のCM用に用意されたストーリーテキスト「青を味方に。」です。"好きなものと向き合うこと"への苦悩や葛藤、それを乗り越えたときに生み出される巨大なエネルギーを描いた若者への応援歌で、サビのメロディにYOASOBIのポップセンスが光ります。ikuraが所属するぷらそにかのメンバーが合唱で参加し、楽曲に“エモさ”を与えていることも特筆すべき点でしょう。MVではYOASOBIとしては初めて実写を取り入れており、ペーパークラフトやパペットを用いた独創性あふれる映像に仕上がっています。

「怪物」(2021年1月リリース)

テレビアニメ「BEASTARS」の第2期オープニングテーマ。アニメの原作者・板垣巴留が書き下ろしたオリジナル小説「獅子座流星群のままに」を元に制作されました。人間の死をテーマにした作品の世界観に寄り添い、不穏なシンセサイザーの音色にikuraの低音ボイスが乗ったダークな1曲に仕上がっています。MVのアニメーションは「BEASTARS」アニメ本編の制作スタジオであるオレンジが担当しました。なお「BEASTARS」のエンディングテーマである「優しい彗星」もYOASOBIが手がけており、こちらはタイトルにもある通り優しさを感じさせるバラードソングです。

曲ごとにまるで雰囲気が異なることがわかっていただけたのではないでしょうか。そしてどの曲も一度聴いたらきっと病みつきになるはず。YOASOBIがブレイクした理由はいくつも考えられますが、何よりも楽曲のポップさがリスナーの心をつかんだことが大きいと思います。これまで発表された曲は全部で11曲で、そのうち2曲は1分未満のインストゥルメンタルナンバー。まだまだ間に合います。ぜひほかの楽曲も聴いてみては?

■「YOASOBI -ベスト」プレイリスト

<楽曲リスト>

  • 優しい彗星 / YOASOBI
  • 怪物 / YOASOBI
  • Epilogue / YOASOBI
  • アンコール / YOASOBI
  • Prologue / YOASOBI
  • ヒカリ / 幾田りら
  • ハルカ / YOASOBI
  • 群青 / YOASOBI
  • 夜に駆ける / YOASOBI
  • ハルジオン / YOASOBI
  • あの夢をなぞって / YOASOBI
  • たぶん / YOASOBI
  • Aitai / 幾田りら
  • ハッピーエンダー / Ayase
  • フィクションブルー / Ayase
  • ラストリゾート / Ayase
  • キラークイーン / Ayase
  • ヴァイオレッタ / Ayase
  • 幽霊東京 / Ayase
  • ロマンスの約束 / 幾田りら
  • おまじない / 幾田りら
  • ロケット・トゥ・ザ・ムーン~信じた世界へ~ (Netflix 映画『フェイフェイと月の冒険』より) /幾田りら
  • 通り雨 / 幾田りら
  • ラブレター / 幾田りら
  • 真夜中の君と / 幾田りら
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