「ミヤコが京都にやって来た!」配信記念 佐々木蔵之介インタビュー

「ミヤコが京都にやって来た!」配信記念
佐々木蔵之介インタビュー

ABCテレビとテレビ神奈川で現在放送中の連続ドラマ「ミヤコが京都にやって来た!」。本作は京都で暮らす町医者・柿木空吉とその娘ミヤコの交流を描く人情ドラマだ。このたびauスマートパスプレミアムでは、空吉を演じた佐々木蔵之介にインタビューを実施。故郷・京都でのロケ撮影、ミヤコを演じた藤野涼子との3度目の親子役共演などについて聞いた。

取材・文 / 映画ナタリー編集部

■ドラマ「ミヤコが京都にやって来た!」配信概要

配信概要:ドラマ「ミヤコが京都にやって来た!」を「auスマートパスプレミアム」「TELASA」で見放題独占配信中。過去のエピソードを見逃した方も、いつでもお楽しみいただけます。
対象:auスマートパスプレミアム/TELASA会員

これは京都の朝ドラだ!

──「ミヤコが京都にやって来た!」の脚本は、佐々木さんが出演された映画「嘘八百」シリーズも手がけた今井雅子さんによって執筆されています。最初に脚本を読んだときの感想を教えていただけますか?

明快に言うと、本当に面白かった! 今井さんは大学生のとき京都にいらっしゃったので街並みをよくご存知ですし、京都弁もお上手。とても温かい作品に仕上がっていて「これは京都の朝ドラだ!」と思いました。深夜に放送すると言われて「あ、そうか」となったんですけど(笑)。

ミヤコが京都にやって来た! シーン画像

──佐々木さんはご自身も京都出身ですが、標準語で演技をされるときと京都弁で演技をされるとき、そこに意識の違いはあるのでしょうか。

あります。大げさに言えば標準語での演技は翻訳劇をやるような感じですが、京都弁だと感情が瞬発的にごそっと出るという良さがあります。今回のドラマは30分×6話分を10日間で撮るというタイトなスケジュールで、ほぼ僕と涼子が出ずっぱりだしセリフも多かったから、次から次へと撮っていく必要があった。それに、「超高速!参勤交代」でもご一緒した江原祥二さんが撮影を担当されていたんですが、引きのワンカメでずっと押さえるような画作りもあるので、役者は本当に試される。集中して一発でOKを出してすぐに次のシーンへ行くぞ、という現場でしたから、京都弁という自分にとって地の言葉を話す設定には救われました。

鴨川でロケができて幸せ

──京都でロケが行われていますが、今回初めて訪れてお気に入りになった場所はありますか?

第1話の冒頭に出てくる船岡温泉です。あの近所にはおいしいそば屋があるし、近くにある船岡山に登ったこともあるんですけど、温泉があるというのは知らなかった。入ってみたら露天風呂があるし、内装も大正・昭和の趣のある造りがそのまま残っていて、すこぶる素敵でした! 個人的に、また伺いたいです(笑)。後半に出てくるサウナの梅湯も味があって面白かったですね。京都ってこんなに銭湯や温泉があるんだという驚きがありました。僕、風呂好きなんですよ。夜に入って朝も入るタイプで、そこは空吉と一緒です(笑)。

──逆に、もとから知っていたけど魅力を再確認した場所があれば教えてください。

やっぱり僕は鴨川が好きですね。京都の人やったら「わかる」って言ってくれはると思うんですけど、鴨川を見ると「地元に帰ってきたな」と思うんですよ。だから出町柳のデルタとか荒神口の飛び石とか、子供の頃からずっと見てきた鴨川でロケができて、とても幸せでした。

ミヤコが京都にやって来た! シーン画像

──ロケ中の印象的なエピソードはありますか?

地元なので「僕、高校の後輩です」とか「(実家の酒屋に)酒粕買いに行ってます」「幼稚園が一緒です」と声を掛けられたりとか(笑)、そういうことはすごく多かったです。改めて京都の人と街を近くに感じることができ、「撮影、がんばってください」の応援がとても励みになりました。そして皆さんが撮影にすごく協力してくださったので、地元で撮ることのありがたみを感じましたね。

藤野涼子は役の根っこから考えてくる女優

──ミヤコ役の藤野さんについてですが、映画「ソロモンの偽証」で佐々木さんと共演されたときの親子役も印象的でした。佐々木さんから見た彼女の魅力とはどういうところでしょう。

彼女は「ソロモンの偽証」の1万人が参加したオーディションから選ばれたのですが、そのあと朝ドラの「ひよっこ」で共演して、正月時代劇の「家康、江戸を建てる」でも親子役をやりました。まず集中力があるし、役の根っこから考えて芝居を作ってくる女優です。そしてセリフがこちらに「ドン」と入ってくる、あの低音ボイスが魅力的ですね。

──今回は12年のブランクを経て再会した親子ということで、微妙な関係性の表現などが難しいのではないかと思いました。

全6話の中でどういうふうに距離を縮めていくか、間合いを近付けていくかということは計算しつつ演じていましたね。気を付けたのは、親子のギクシャクを芝居ではっきり出さないようにしたこと。それは“形”になってしまうんです。登場人物の「ギクシャクを見せないでおこう」という意識から出る言動にこそ、観る人は自然にギクシャクを感じると思うので。監督の演出のもと、2人でバランスを取りながら演じていました。

ミヤコが京都にやって来た! シーン画像

──ほかの共演者の方とのエピソードがあれば教えてください。

三林京子さんとは朝ドラの「オードリー」でもご一緒しましたが、そのときはあまり芝居を交わす機会がなくて。今回は親しい関係の役どころで、しかも京都弁で掛け合いをできたのがうれしかったですね。三林さんの軽やかで快活な芝居に合わせていくのが心地よかったです。幼なじみ役の市川猿之助さんは、ちょくちょくアドリブが入って来ましたね(笑)。猿之助さんといえばホテルの部屋が隣だったんですけど、「兄さん、ちょっとセリフ合わせてください」とお願いされて、「まだセリフ入ってない」「僕もまだ入ってない」とか言いながら深夜にセリフ合わせをしたのが印象に残っています。

ミヤコが京都にやって来た! シーン画像

──このインタビューが公開される頃にはABCテレビで第3話、テレビ神奈川で第2話までが放送済ですが、今後の見どころを教えていただけますか?

第1話と第2話では、ミヤコがなんや怪しいことをしていて「こいつ何しに来たんだ」というミステリー要素があるんですけど、第3話、第4話あたりでその理由が見えてきます。そしてコメディタッチも織り交ぜつつ、親子の人情や絆が描かれていく。今井さんは多面的な脚本を書いてくださったなと思います。

丑年なんで“牛歩”でやろうかな(笑)

──コロナ禍に見舞われた2020年はエンタテインメント業界にとっても大変な年になりました。2021年も厳しい状況は続きそうですが、そんな中で俳優としてお仕事をされていくうえでの抱負があれば。

去年は予定していた舞台が中止になるなどありましたが、今年もたとえ、どのような状況になっても、その折々で何を優先すべきかを考慮しながら仕事ができればと思います。撮影については、まず安全を優先して、できる範囲のことをゆっくりやっていけばいいかなと。今年は丑年なんで“牛歩”でやろうかなと考えてます(笑)。きっとこの状況もいつかはよくなるんだという希望も持ちながら、できること、できたことに感謝していこうと思いますね。

佐々木蔵之介(ササキクラノスケ)

佐々木蔵之介(ササキクラノスケ)

1968年2月4日生まれ、京都府出身。大学在学中から劇団・惑星ピスタチオのメンバーとして活躍し、2000年に連続テレビ小説「オードリー」で注目を浴びる。2005年には自身がプロデュースを務める演劇ユニットTeam申を立ち上げた。主な出演作として映画「間宮兄弟」「破門 ふたりのヤクビョーガミ」や「超高速!参勤交代」「嘘八百」シリーズ、ドラマ「黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜」「麒麟がくる」などがある。映画「峠 最後のサムライ」が6月18日に公開。

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